旅 with BROMPTON 北の大地と最北の半島編[3]
大間崎を出発して、海岸沿いを南下して行きます。
のどかな漁村などを眺めつつ、今回最大の目的地である下風呂温泉を目指します。
下風呂(ブロ)温泉にブロで向かう、というダジャレも兼ねた今回の旅。
ただ本当は下風呂と書いて「しもふろ」と読むそうです。最果ての地ですが、函館からフェリーを使用することで気軽に訪れることができるのです。
途中にはなぜかパリまで11,200キロ、北京2,040キロなどと表示した指標が建っていたりして、道すがら飽きることがありません。
海岸線沿いの道をまっすぐ進むだけなので、道に迷うこともなく安心です。下風呂温泉郷は、温泉宿の他に大湯と新湯というふたつの共同浴場があって、それぞれ違った泉質が楽しめます。
共同浴場は杉ばりの床に埋め込むように設置された二つの浴槽が特徴的。それぞれあつ湯とぬる湯となっていますが、どちらもかなりの温度!
寒い地域ならではのあつ湯を体験してみてください。
さらに下風呂温泉には未成線である大間線の遺構が残っていて、「海峡メモリアルロード」として遊歩道と足湯が整備されています。
街中より一段高いところにあるので、見晴らしも抜群です。
小さな温泉街ですが迷路のように古い道が走っているので、ブロンプトンでぐるぐる廻ると小さな発見がたくさんあって楽しい、そんなエリアなんです。
今回は共同浴場大湯の目の前にある、まるほん旅館さんに宿泊しました。
これがまた旅情溢れる昭和の宿。
ブロンプトンは折りたたんで玄関の中に置かせていただきました。
こちらのまるほん旅館さんは大湯と同じ源泉を持ち、白濁したしっとりとしたお湯が特徴。
脱衣所から階段をおりた所に浴槽があるのも、ちょっと珍しい構造です。
夕飯は新鮮な地元の魚介類を中心とした、漁師飯風。脂の乗りがすごい刺身に、海鮮鍋などたっぷりと出てきました。
最果ての時間に取り残されたようなノスタルジックな温泉街で、ゆったりとした時間を過ごす。そんな自転車旅をブロンプトンと一緒に楽しんでみるのはいかがですか。